悪性リンパ腫・肝癌等を克服した両親

第39回総会より
番場 正浩さん

皆さん、こんにちは。私の両親は、創価学会がまだ日蓮正宗の信徒団体だった頃の昭和三十九年、知人の紹介で創価学会に入り、私たち子供三人にも御授戒を受けさせました。  父と母は、付き合いで時々学会の会合に参加していましたが、さほど熱心な学会員というわけではなく、せっかく御本尊様を我が家にお迎えしたにもかかわらず、勤行は全くしなくなってしまいました。 そうしたなか、もともとギャンブル好きだった父が、ギャンブルで負けたお金を払いきれずにサラ金に手を出し、多額の借金を作ってしまいました。そのため、家族で生活することができなくなって、私が十七歳の時、母が三人の子供を引き取る形で、両親は離婚してしまったのです。

 それからというもの、母が一人で働いて私たち兄弟三人を育ててくれたのですが、その苦労は大変なもので、それを間近で見ていた私は、離別した父に対する憎しみが込み上げるばかりでしたが、一方の父は、借金を抱えたまま、全く行方が分からなくなってしまいました。 それから数年が経った平成元年の暮れ、二十三歳の時、私は、妙観講の講員である勤務先の社長から折伏を受け、今度は自らの意志で信心していくことを決意しました。  じつは、社長には、その一年ほど前から折伏を受けていたのですが、創価学会に所属していながら信心に全く興味のなかった私は、信心する気が起きませんでした。ところが、そうしているうちに、母に子宮癌が発見されたのです。母の癌は、かなり進んでしまっており、深刻な状況でした。

 社長から受けた折伏の中で、私たち家族の身に起きてきた不幸の原因は、日蓮大聖人の仏法に背いてきたところにあること、そして、正しく信心していく以外に今の状況を変える道はないこと等を教えていただき、私は、母を助けたい一心で、信心していくことを決意したのです。 そして、入院中の母に「一緒に信心していこう、早く病気が治るよう、お題目を唱えてほしい」と訴えていったところ、母もその思いに応えてくれ、それまで御本尊様を粗末にしてきたことを懺悔して、病室で一生懸命にお題目を唱えるようになりました。その結果、手術は無事成功し、五ヶ月後には退院することができました。

 その後、創価学会が日蓮正宗から破門され、完全に謗法の団体となったのを機に、弟と妹も日蓮正宗に戻ることができ、共に妙観講で信心していくことになりました。
  しかし、母は、子宮癌の手術が成功したのも束の間、今度は、手術の際に受けた輸血が原因で、C型肝炎に罹ってしまったのです。
  その時、医師から、「肝炎から肝硬変になり、最後は肝臓ガンになるだろう」との説明を受け、今さらながらに母の罪障の深さに愕然としました。
  しかし、講中の先輩から、「こうした現代医学でも治すことができない業病を発症するのは、自分自身の過去からの謗法の罪障によるもので、その罪障を消滅させるためには、勤行唱題はもちろん、折伏も実践して、精いっぱい仏道修行に励まなければならない」ということを教えていただき、私は、母を励ましながら、共に勤行・唱題し、会合に参加し、折伏を実践しと、精いっぱい仏道修行をしていきました。
  その功徳によるものでしょう、母は、C型肝炎を発症していながら、悪化して肝硬変になることもなく、元気で長い年月を過ごしていったのです。

 こうして妙観講の講員となって二十年近くが経過した、平成二十年七月のことです。本部講習会で大聖人様の御金言を通して親の恩ということを学んだ際、さらに先輩から衝撃的な話を聞きました。
  それは、講中には私と同じように、親と生き別れになった人達が何人もいて、その中には、行方不明になっていた親を探し出して折伏し、今では共に信心している人が何人もおられる、という話でした。 その話を聞いて、私は、父のことなど全く忘れて生きてきた自分の姿が本当に恥ずかしくなりました。そもそも父がいなければ、私はこうして生きていることさえ、なかったのですから。
  思えば、父とは、別れてからすでに二十年以上の歳月が経過し、どこにいて、どんな生活をしているのか、全く消息もわかりません。私は、父のことが心配でたまらなくなり、「父を探し出して、会いに行こう」と思い立ち、御本尊様に御祈念していきました。
  すると、御本尊様の御加護としか思えない不思議な形で、父の居場所に関する手掛かりが集まり、ついに、父が三重県伊勢市にある老人ホームに入っていることが判明したのです。さっそく、休みの日に会いに行くことにしました。
  私は、父がまだ学会員のままだったら、日蓮正宗の信徒に戻してあげなければならないと思い、大石寺の写真集などを用意して、車中でも唱題しながら京都の自宅から伊勢市の老人ホームに向かいました。 二十三年ぶりに再会した父は、車椅子に座る痩せた老人になっており、突然、訪問した私に大変驚き、「正浩か!?」と言ったきり、絶句してしまいました。お互い半信半疑の気持ちで、昔話などをするうちに、間違いなく父であることがわかり、父も私が会い来たことを心から喜んでくれました。 そして、その場でさっそく折伏したところ、父は、私と一緒に妙観講で信心していくことを決意してくれたのです。(大拍手)

 私達家族と別れてからの父は、大変な苦労が続いたようで、四年前に、背中の痛みで手術を受けたことから下半身が麻痺し、老人ホームに入ることになった、ということでした。さらにその後は、悪性リンパ腫という血液の癌を発症し、抗癌剤治療によって一時は寛解したものの、すぐに再発して、新たに抗癌剤治療を始めたばかりだというのです。 私は、すっかり気弱になっている父に、「正しい信心につくことができたのだから、必ず元気になれるよ」と励ましました。
  そして、帰宅した私は、すぐに御本尊様の前に座って、父に再会でき、共に信心できるようになったことを御報告して御礼申し上げ、「必ず父が元気になれますように」と御祈念しました。
  父を救うためには、まず命の繋がっている私が功徳を積んでいかなくてはなりません。私は、精いっぱい唱題し、折伏を実践していきました。そして、毎月、母と共に父の所に訪問しました。母も、さすがに初めのうちは戸惑っていましたが、回を重ねるごとに、父に元気になってもらいたいとの思いが強くなったようで、いろいろと協力してくれるようになりました。 そうしたなか、父は、朝夕の勤行をして、総会の時は車椅子で登山し、最寄りの正宗寺院で奉修される御会式にも進んで参詣させていただくようになりました。  こうして、父なりに精いっぱい仏道修行に励んで功徳を積んでいったところ、癌の治療も順調に進み、定期検査の間隔も長くなっていきました。また、下半身の麻痺によって、十年以上も車椅子生活だったのですが、驚いたことに、最近では立ち上がれるようになり、五分くらいなら歩けるようにまで回復したのです。
  性格もすっかり温厚になり、目に見えて変わっていく父の姿に、私も母も、御本尊様の御力に、ただただひれ伏すばかりでした。 そんな父から、昨年六月に電話がありました。なんと、「悪性リンパ腫が治った!」と言うのです。
  私は、父の言うことが信じられず、担当医に確認をしました。すると、担当医から、「もう、こちらの病院に治療に来る必要はありません。今後の健康管理は施設の方でしていただくようお願いします」と言われ、再発の心配がなくなったことを告げられたのです。本当に有り難い思いでいっぱいでした。

 一方、母のC型肝炎についても、驚くようなことが起きました。
  母は、肝炎の発症以来、三ヶ月ごとに検査を受けていたのですが、肝炎の数値は発症時から悪化することもなく推移してきていたものの、ウィルスを完全に消滅させることはできませんでした。
  ところが、一昨年の秋、C型肝炎に大きな効果を発揮する新薬が開発されたとのことで、この新薬を試してみることになりました。
  そして、新薬を飲み終えた昨年一月に検査をしてみたところ、たまたま、その検査で、一センチ大の肝臓癌が発見されたのです。ステージ1の早期発見ではあったものの、その癌は、肝臓の近くを走る太い血管の横にあり、手術が難しい場所であるとのことで、母は大きなショックを受けると共に、あらためて自分の罪障の深さを思い知ったようでした。  そして、手術を受けることになった母は、有り難くも総本山から御秘符をいただき、手術当日まで精いっぱい唱題を重ねていきました。すると、不思議と不安な気持ちがなくなり、「絶対に御本尊様が助けてくださる」との思いが湧いてきたとのことで、安心して手術に臨むことができました。
  手術においては、癌が血管の際(きわ)にできているということで、できればメスを入れることなく腹腔鏡での手術を行ない、それが困難なようであれば、途中で開腹手術に切り替えるということでした。
  ところが、手術には五時間ほどかかったものの、身体への負担が少ない腹腔鏡手術だけで、無事に癌を完全に取り除くことができたのです。(大拍手)

 術後の回復も早く、本当に驚きの連続でした。
  その後、母は、こんな時だからこそ、たくさん功徳を積ませていただこうと、退院直後に行なわれた昨年の第三十八回総会や、総本山での夏期講習会にも参加して、戒壇の大御本尊様に祈り、御報恩感謝申し上げてきました。
  さらに折伏も実践し、いまだに学会に在籍していて日蓮正宗への帰伏を拒み続けてきた叔母を、再度折伏しました。そうしたところ、叔母も、ようやく帰伏を決意してニセ本尊を手放し、その日のうちに勧誡を受けることができました。(大拍手)

 そして、昨年九月二日、経過観察のため、肝臓の検査を受けたところ、なんと、C型肝炎ウィルスが完全に消滅していることが確認されたのです。(大拍手)
  母は、またも御本尊様に守っていただくことができました。
  思えば、たまたま肝炎の新薬を投与したことで肝臓癌を早期に発見でき、その癌も、身体に負担の少ない腹腔鏡手術だけで完全に取り除くことができ、併せて、長年苦しんできたC型肝炎のウィルスも完全に消滅する、という大功徳をいただくことができたのです。本当に御本尊様の功徳はすごい、と思わずにはいられませんでした。

 最後に私自身のことになりますが、私は、二年前から産業廃棄物の処理と運搬の仕事に従事しています。
  仕事柄、常に周囲の目があり、良くも悪くも、何かあれば、すぐに市の行政や会社に苦情や批判の声が寄せられます。そのような中にあって、先日、社長から、「君のことを、運転マナーが良いと仰ってくださる方が何人もいた」と言って大変評価していただき、金一封をいただいたばかりか、給料も上げてもらえることになりました。重ね重ね、御本尊様から大変有難い功徳を頂戴いたしました。 父の事といい、母の事といい、また自分の事といい、正しい信心に巡り会えていなかったら、絶対にこのような結果はなかったはずであり、ただただ有難い思いでいっぱいです。
  この御恩に必ず報いていけるよう、これからも家族共々、御本尊様を根本に頑張って仏道修行に励んでまいります。ありがとうございました。(大拍手)