命に及ぶ娘の障害を、大功徳力で克服!

第42回総会より
千野 瑞菜さん 

誕生と同時に余命宣告
必死の唱題で診断を覆す


私は、昨年初めに待望の第一子を妊娠し、生まれてくる子供の成長を楽しみに、信心に励んでいました。そのような中、切迫早産の危険が指摘されたことから、昨年八月、予定より二ヶ月早い帝王切開での出産となりました。

ところが生まれたきた娘は、心臓に穴があき、食道と胃がつながっていなかったのをはじめ、さまざまな臓器・器官に異常があり、この先、何日生きられるか分からない、という状態だったのです。

病院の診断によれば、症状から見て、十八トリソミーといって、十八番目の染色体に異常を持って生まれてきたものと思われる、と言われ、さっそく検査が始まりました。もし、染色体異常だった場合は、臓器の異常を直す手術に耐えることができず、一週間生きられる可能性は五〇%、一年生きられる可能性は一〇%しかない、というではありませんか!

この、あまりに残酷な現実を前に、信心の弱い私は、ただ茫然とするばかりでした。御本尊様に祈っていくべきだと分かっていても、不安でならず、永井部長に泣いて電話をしてしまいました。

部長は「ただ嘆いていては、御本尊不信となって、かえって事態が悪化してしまう。御本尊様に縋(すが)って祈りぬくのです」と叱ってくださいました。

私は、その言葉で我に返り、自分の不甲斐ない信心を心から反省し、御本尊様にお詫びして唱題していきました。

そのような私にとって、何より心強かったのは、布施班長夫妻といとちゃんの存在でした。いとちゃんはお腹にいる時に、二分脊椎症という重大な障害をもっていることが分かったのですが、お二人は、それを自らの罪障と受け止め、共に罪障消滅していこうと決めて出産し、唱題と折伏でこの重い罪障を乗り越え、いとちゃんを立派に守り育て上げていたのです。

私は、『蒼碧集』に掲載された布施班長の体験を繰り返し読んでは、その信心と実践を学び、心に刻みつけていきました。そして、自分もそれに習い、まず御本尊様に縋って一日に六時間の唱題をし、どうか娘を助けてください、と祈っていきました。

そのような中、出産七日目に、驚くべきことが起きたのです。
というのも、当初、病院では十八トリソミーと確信して検査をしたのですが、何と、十八番目の染色体には何の異常も認められなかったのです。それでも染色体異常を疑っていた病院では、それなら隣の染色体に異常があるのではと調べたのですが、そこにも異常がありません。そこで、さらにその次、さらにその次と、結局、全ての染色体を検査したのですが、全て正常で、染色体異常という診断が完全に覆ってしまったのです。(大拍手)
そして、染色体異常としか思えない症状があらわれているものの、染色体異常ではない、という不思議な診断となってしまいました。
この時の驚きと感激は、どんな言葉でも言い尽くすことができません。こんな事があるのだろうか!御本尊様の御力はどこまで偉大なのだろう!なんと有り難い御本尊様なのだろう!と、大泣きし、ひれ伏して御礼申し上げるばかりでした。 

師の祈りで命が繋がれた娘
罪障消滅願い、徹底折伏へ
 

さて病院では、この結果によって、さっそく娘を生き延びさせるための手術と処置を検討することになりました。
娘・灯の命を繋ぐためには、じつにさまざまな手術が必要でした。
まず、食道と胃が繋がっていないことから、食べた物が肺にまわって、肺炎を起こすことが想定されるため、それを避けるために胃瘻(いろう)の手術をしなくてはなりません。

この手術が無事終了すると、その後に、食道と胃をつなぐ手術を行なうのです。
心臓に欠陥のある灯にとって、心臓をかきわけて行なわれる、この手術には、大きなリスクが予想され、大学病院でも前例のない難しい手術となりましたが、小川御住職様に当病平癒の御祈念をしていただいた結果、手術は奇跡ともいうべき大成功を収めることができたのです。(大拍手)

こうして、娘の命はスレスレのところで繋がれ、いよいよ心臓の穴をふさぐ手術が検討される段階に入りました。
そのような中、私たち夫婦は、昨年十月の月例御講の折に、大草講頭から個人指導を受ける事になりました。 講頭は、娘の病状について聞いてくださった上で、
「あなた方ふたりが、そうした重い病気の子供を持って苦しまねばならない業を持っているのです。ですから、本当に信心に励んだ功徳によって、その業を消滅させることができれば、自ずと子供の病状も変わってくるはずです。罪障消滅を願って、徹底的に折伏し、何度でも法難にあってください。折伏によって法難にあえば、そのつど罪障が一つひとつ消えていくのです」 と言われ、高野幹事が、脳の病気を持って生まれた息子さんを連れて折伏に歩き、「その子供を治してから、出直してこい」と罵られ、その結果、息子さんの病が奇跡的に治癒したことを挙げて、指導くださいました。

そして、このような原因不明の重い病は業から起きてくるものであり、この業病はひとえに御本尊様への信心によってのみ治していくことができることを、中林支部長が悪性リンパ腫を克服した事例をもってお話しくださり、必ず信仰で乗り越えていくことができる、と励ましてくださったのです。

私は、必ず講頭の指導のとおりに信心していこう、折伏によって受ける 法難など、子供を失う悲しみに比べたら何でもない!とことん折伏していこう!と決意しました。
その日から、会社の同僚、同じマンションに住む人達、一度、折伏したきりになっていた友人などを、毎日、毎日、折伏していきました。

  度重なる大手術も悉く成功
困難な自力呼吸も可能に  

そのような中、灯は心臓の手術のために専門の病院に転院したのですが、そこで、想っていたよりも心臓の状態が悪く、このままでは一ヶ月ともたないことが告げられました。「取り敢えず、心臓の負担を軽くするための手術をし、それが成功したら、体重が増え体力もついたところで、心臓と血管に空いている穴を塞ぐ最終手術を行ないます」とのお話がありました。

針の穴を通すような難しい処置であることが判る、厳しい診断でしたが、今度は嘆くことなく、いよいよ真剣に御本尊様に祈っていきました。
そして昨年十月十七日、血流を改善して心臓の負担を減らすための手術を行なったところ、手術は成功し、肥大していた心臓が正常な大きさになりました。

ところが、喜びもつかの間、血管に空いている穴のせいで、最低血圧が二十にまで下がってしまったのです。
そこで、緊急で血管の穴を閉じる手術を行なうことになったのですが、この手術では一旦心臓を止めなくてはならないため、体重が二キロしかない娘には大きなリスクがありました。しかし、選択肢はそれしかないとの医師の言葉に、全て御本尊様に委ねようと覚悟を決め、必死に唱題し折伏していきました。

その結果、七時間に及ぶ大手術は無事、成功し、術後すぐに血圧は正常値となったのです。数時間でおしっこも出るようになりました。
この結果に、担当の看護師さんは、「ここまで耐えてきているだけあって、灯ちゃんは強いですね。私達も最善を尽くしているけど、根本的には本人の生命力が強いとしか言いようがない」と驚き、担当医も「灯ちゃんは本当に頑張った!」と喜んでくださいました。 事ここに至って私は、御本尊様の御加護を確実にいただけている、ということを確信し、もう、何も恐れることはない、一筋に祈っていこうと決意を固めました。

そのような折、講中として、奈良県・見仏寺様へ折伏応援活動に行くことになり、私は、御本尊様の大恩に報いたい、そして、さらに功徳を積んで灯に回したい、との思いで参加を志願しました。
そして、見仏寺の信者さん達と共に、死にもの狂いで折伏に回った結果、十月に二名、十一月には三名の折伏が決定して御授戒を受け、さらに、御授戒を受けた方の紹介でその友人六名が入信、この折伏をもって見仏寺様の年間誓願が達成しました。

すると、この折伏の直後、灯の身に、またも御本尊様の大功徳が顕われたのです。
というのも娘の口には、ずっと呼吸器の管が入っていました。
しかし、この状態のままだと機械が呼吸を助け続けるため、呼吸をする筋肉が弱って、気管も潰れやすくなってしまいます。そこで、何度か管を抜くことを試みたのですが、呼吸が維持できず、本人も苦しみ、結局は呼吸器の管を戻すことになってしまっていました。

ところが、この、折伏成就の後に管を抜いたところ、全く苦しむことなく、自力で呼吸ができていたのです。前回、苦しそうに泣いていたのが嘘のようでした。
こうして十一月十九日、生後二ヶ月半にして、私は、呼吸器の外れた娘を、初めてこの手でだっこすることができたのです。(大拍手)

 呼吸器を外したことで、生まれて初めて口からミルクを飲ませることもできました。本当に、有り難くて有り難くて、何度も御本尊様に御礼を申し上げました。

  心臓の根治手術も大成功!
元気いっぱいの姿で一歳に


  その後も、心臓の穴を塞ぐ大手術、潰れやすくなっている気管の治療、内側に曲がっている足の矯正など、さまざまな治療を控えていましたが、ミルクを飲めるようになってからの灯の成長ぶりは驚くばかりで、二キロしかなかった体重が二ヶ月で五キロになり、三月には、ついに心臓の根治手術が可能な状態に漕ぎ着けました。

そして十時間に及ぶ大手術でしたが、心臓に空いていた穴を塞ぐとともに、弁の奇形も治すことができたのです。
こうして、今年の五月、生まれてから九ヶ月を病院で過ごしてきた灯は、とうとう退院する事ができました。(大拍手)この日を心から待ちわびていた私たち夫婦にとって、夢のように有り難い生活が始まりました。

振り返れば、灯は生後間もなく、七回もの過酷な手術を受けながら、小さな体からは考えられない程の生命力で、悉く乗り越えてくることができました。
本当に、御本尊様の絶対の御力なくしては、ありえないことで、ただただ感謝するばかりです。

その後も、御本尊様の御加護はさらに続いて、心配されていた気管の状態も自然に改善されて、手術をする必要はなくなってしまいました。
また心臓の術後の経過も、非常に良好であることが確認されました。
心臓に病気がある赤ちゃんは、どうしても体の力が弱くなるのですが、灯は力強く寝返りを打ったり座ったりしています。
足の奇形の方も、問題なく治療が進んでいますが、ギブスを巻き直して矯正の角度をかえる都度、押さえつけられるのが嫌いな灯は、怒ってものすごい力で反発し、大人が数人がかりで押さえつける始末です。その様子から、「灯ちゃんは本当に心臓に病気があったの?力が強すぎる」と言われた程です。

そして、この八月で灯は一歳となりました。生まれてすぐに余命宣告をされてから、早いもので一年が起ちましたが、御本尊様に守っていただき、元気に生きております。そして今日も、この総会に一緒に参加できました。 

末法衆生には皆罪障が
解決の道は御本尊の力のみ  

私は小さいときから信仰をしており、困ったことや、壁にぶつかった時は、いつも御本尊様に道を切り開いていただき、一生を御奉公に捧げるのだ!と思ってきました。
 ですが、その反面、自分に過去世からの深い罪障があることを真剣に捉えられずにいました。この末法時代に生まれてきた衆生は、皆、過去世に正しい仏法に背き、謗法の罪障を作っている、だから、悪世末法に生まれてきたのだ、と何度も教えられているのに、私は生まれた時から信心している、今世で邪宗を信仰したわけではないから大丈夫だろう、という我見と油断があったのです。

ですが、この度の出来事で、我々末法の衆生には皆、不幸の罪障があり、そのために、人生には必ず大小の悩みが起きてくる、ということをようやく自覚できたように思います。それと同時にいかなる人生の苦難も、必ず御本尊様の偉大な御力によって解決できるのだ、ということを確信できました。

 この一年間、無我夢中で御本尊様にお縋(すが)りし、折伏してくる中で、途中は本当に生きた心地がしませんでしたが、奇跡のような大どんでん返しの連続で、親子共々に御本尊様に救っていただきました。
 このかけがえのない御恩に報いるべく、信心を磨き、法統相続を果たし、仏様の大願である広宣流布に御奉公していく所存です。
 ありがとうございました。(大拍手)