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御法主日如上人猊下御言葉 平成23年1月10日

平成23年1月10日
平成22年度折伏誓願達成奉告登山 お目通りの砌

新年おめでとうございます。今日は、理境坊支部の方、妙観講支部の方々が、昨年度の折伏誓願達成のご奉告ということで御登山されました。まことにおめでとうございます。御承知のとおり宗門は、平成二十七年・三十三年に向かって、折伏を中心とした方針を打ち立てて、二十七年までには全支部が必ず五十パーセントの増加を図る、さらに、三十三年までには全体で八十万の体制を作っていこうと、こういう基本的な方針を決めたのであります。

獅子奮迅之力の発揮を見て

まさに昨年は、第一年目でありまして、一年目に勝利するということは、たいへん大事ではないかと、私は思っております。物事というのは、先送りいたしますと、それがだんだん、だんだんと重なっていきまして、結局は誓願が達成できないということが、しばしばあります。そういう意味では、妙観講の方々、また理境坊の方々、とくに妙観講の方々は、最後に獅子奮迅之力(ししふんじんしりき)を発揮して、素晴らしい勢いで折伏を達成いたしました。こういう姿を見て私は、二十七年の誓願は必ず達成できると、このように感じました。

宗門は、おかげさまで、全体で四分の三にあたる七十五パーセントの支部が、誓願を達成することができたわけであります。今年は全ての支部が必ず誓願を達成して、仏祖三宝尊に御報恩申し上げることができるのではないかと、このように考えております。 それにおきまして、理境坊支部の方々、妙観講支部の方々には、ひとつ、先陣を切って折伏をして、そして二十七年の勝利、三十三年の大事を目指して頑張っていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

「広布達成」の大願に立て

これは皆さん方も重々御承知のことと思いますけれども、理念・思想を持つと言いますか、「広宣流布を達成する」という思想を持つことが、非常に大事だと思います。  私達の闘い、折伏とは、まさにこの広宣流布という大理念のもとに、そういう思想をもって闘っているわけです。

一人ひとりの闘いは、それは小さなものかと思いますけれども、その小さな闘いこそが大きな大誓願を達成するもとになるわけでありますから、どんな苦労があっても不自惜身命・身軽法重・死身弘法の精神で、頑張っていくことが大事ではないかと思います。それには今言ったとおり、広宣流布の達成という大理想を持つこと、思想を持つこと、このために私達は闘っているということを、一人ひとりが認識していければ、なおいっそう、強くなっていくのではないかと思います。大思想がない集団は、必ず滅び去ってしまいます。私達には、広宣流布という、それこそ人生の全てを賭けて闘うべき、大きな目標があります。そういう思想を持って闘っているわけでありますから、挫けずに頑張っていただきたいと、このように思います。

たゆまぬ研鑽と異体同心を

いろいろとお伺いしておりますが、妙観講支部の方々は、折伏達成のために、いろいろな指導をしているということです。先般、宗門におきましても、全国の御僧侶が集まる決起大会をいたしまして、この時、御僧侶と寺族の方々にも申し上げましたけれども、やはり、このように普段からしっかりと勉強していくことが大事であります。

妙観講では、『五十問五十答』を作って、いかにしたら折伏ができるか、折伏のための勉強会を開いてきた、ということを聞きました。まことにもって、それは大事なことだと思います。 軍馬というのは――今時、軍馬はありませんけれども、昔は馬が活躍していましたから――大砲を引っ張ったりして、戦地に行くわけですけれども、この軍馬は、周りで鉄砲の音が聞こえても、大砲の音が聞こえても、ビクともしない。これは訓練されているからです。ところが、普通の馬を戦場に連れて行きますと、大砲の音で驚いて、何の役にも立たなくなってしまう。

やはり、折伏をするのにも、折伏をなぜしなければならないのか、折伏の尊さ、折伏の意義、素晴らしさ、こういったことをしっかりと勉強して、身に付けて、闘っていくことにより、本当に爆発的な勢いをもって勝利することができたものと思います。そういったことにも非常に気を配って、努力をし、皆がそうやって異体同心して折伏に勝利していく姿というのは、非常に尊いことと思います。常に折伏が念頭にあるということでありますから。

このような在り方をもって、またさらに精進していただきたいと、このように思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。たいへんおめでとうございました。指導教師の方、御苦労様でした。また大草講頭さん、御苦労様でございました。どうぞ、本年も皆で力を合わせて、誓願達成に向けて頑張っていただくよう、よろしくお願いいたします。

平成23年1月10日 平成22年度折伏誓願達成奉告登山 於:客殿前