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御法主日如上人猊下御言葉 平成29年5月5日 第39回特別記念総会 お目通りの砌

妙観講々員十万名達成を言祝ぐ 邪宗謗法を破して敢然と折伏を!

本日は、妙観講員十万名折伏誓願達成記念大会、まことにおめでとうございます。
すでにご承知のとおり、今、宗門は、来たるべき平成三十三年宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年・法華講員八十万人体勢構築へ向けて、僧俗一致して力強く前進をしておりますが、その中で妙観講の皆さんが、異体同心して鋭意に折伏弘教に励み、かくのごとく見事成果を上げられましたことは、宗門として心から慶賀に堪えません。まことにおめでとうございます。

さて、古来より、宗祖日蓮大聖人様の御一生は『立正安国論』に始まって『立正安国論』に終わる、といわれております。
すなわち、『立正安国論』には、宗祖日蓮大聖人が、経典に説かれる仏法の道理と御本仏としての深い智慧に基づいて、国土に起こる三災七難等の原因とその解決の方途を明かされ、一切衆生の「現世安穏・後生善処」の果報は謗法を捨てて妙法に帰依するところにあることを、お説き示されているのであります。

すなわち日蓮大聖人は、『立正安国論』に、
「世皆正に背き人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てゝ相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる」(御書二三四頁)
と仰せられ、人心が乱れ、災難が続き、多くの人々が塗炭の苦しみに喘ぐ原因は、ひとえに、人々が仏法の正邪を弁えず、邪義邪宗を信じて正しい仏法を誹謗するからであり、そのような正報たる衆生の命の濁りが国中に充満することによって、依報たる国土の上にさまざまな天変地夭となって現われるのだ、と御教示あそばされているのであります。

そして、そのような国土の災難を防ぎ、仏国土を実現するためには、
「早く天下の静謐を思はゞ国中の謗法を断つべし」(御書二四七頁)
と仰せられ、さらに、
「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国なり」(御書二五〇頁)
と仰せのように、一人でも多くの人々に、邪義邪宗の謗法が国土・人心を破壊する根本原因であることを教え、亡国の誤った信仰を捨てさせ、法華真実の正法の一善に帰せしめていかなければならないのであります。

とくに、昨今の騒然とした世情を見るとき、今こそ私どもは、混乱と破壊の原因が邪義邪宗の謗法の害毒にあることを世に知らしめ、大聖人の御教示のままに、異体同心・一致団結して敢然として折伏に励み、もって、平成三十三年宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年を見事にお迎え申し上げられますよう、指導教師小川只道師、大講頭大草一男氏をはじめ、講員ご一同のますますの御活躍、御健勝を心からお祈り申し上げ、甚だ粗略ながら、一言もって挨拶といたします。
本日はまことにおめでとうございます。(題目三唱)